バンド調整 オメガシーマスター編


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バンド調整 〜オメガシーマスター編〜

時計の金属バンドにもいろいろな構造があるんですねぇ。
このページは、自分でバンドのコマ抜きをした際の記録です。
<<注意>>
ご自身での作業を推奨するものではありません。
お約束ですが、このページに記載された作業内容をまねされて、不具合が生じても責任は負えませんので、ご自身の責任で実施してくださいね!
オメガ シーマスタープロダイバーズ 自動巻 2251.50.00のベルトを1コマ抜いてみます。

ベルトは5列(正確には9列)となっています。シーマスターの人気モデルでもあるジェームスボンドマイチョイス2531.80.00も同タイプのベルトです。
作業前の準備
・ハンマー
・バンドピン抜き棒(今回0.8を使用しました)
・バイス
・その他、ピンセット、部品を入れるための容器等

作業の際、作業用マットの上で行うのがベスト。
細かい部品の紛失防止の為、作業する場所の不要なものは撤去します。
まずは、ピンを抜く方向を確認。コマに「↓」の刻印が確認できます。刻印の方向にピンを抜きます。

参考:この画像中、コマ幅の大小があることが確認できると思います。大きい方が通常の調整コマ。小さい方が微調整コマとなっています。
今回は、6時側調整コマ(幅が大きい方のコマ)を1コマ抜きます。

バンドをバイスに固定します。(クラスプに極めて近い部分のピンを抜く際は、画像のように固定します。)
慎重にバンドピン抜き棒の先端をピンが収まっている穴に入れます。

注)画像には手、指は写っていませんが、ピン抜き棒先端にしっかり指を添えて行います。

参考:コマ抜きは、12時側よりも6時側を多く抜きます。腕に装着した際、時計が手前側に傾き見やすくなります。
(例:3コマ抜く場合は、12時側1コマ、6時側2コマ)

番外:画像内に人工セームのクロスが確認できると思います。これは、バンドがバイスに直接触れないようにバイス上にクロスを敷き、バンドと一緒に挟みこんでいます。
コマにポリッシュ(鏡面)仕上げの部分(特に側面など)がある場合、キズ防止になります。ちなみに今回の2251.50は、ヘアライン(サテン)仕上げです。但し、我流であり正式な方法ではありません。
ハンマーでバンドピン抜き棒を叩き、バンドピンを抜きます。この時、バンドピン抜き棒がバンドに対し垂直にささるようにします。バンドピン抜き棒の先端部分は非常に曲がりやすいので注意します。また、ピンには、向きがありますので、刺さっている向きをしっかり確認しながら抜きます。

注)画像には手、指は写っていませんが、ピン抜き棒先端がずれないようにしっかり手、指を添えて行います。
これまでの作業と同じように、もうひとつのピンを抜きます。今回は、抜くピンが収まる穴をバイス中央にしっかり合わせます。

番外:クロスが敷いてあっても、ピンがクロスを突き抜けてくれます。(あまり厚手のクロスだと突き抜けないかもしれません。)
コマが取り外せました。
このベルトは、画像のような構成になっています。
小さな部品は、コマのリンクに入っている部品で、これでピンを支えています。
ピンは、良く見ると1箇所くびれがあります。
今度は、バンドを結合します。
リンクに開いている穴にOリングを入れます。
このバンドの場合は、リンクが2つありますので、それぞれにOリングを入れます。
バンドをつないだら、バイスにセットし、バンドピンをセットします。この時、ピンを抜いた時とは、逆向きにバンドを固定します。(この時刻印は「↑」になるようにセットします。)つまり、ピンを抜いた時、ピンが抜け落ちた側の穴から再度ピンを戻してあげるわけです。

ピンの向きは、ピン中心から見てくびれてる方を上にします。
手、指でバンドピンを支えながら、ハンマーでピンを叩き、ピン先端が若干コマから出ている状態まで挿入します。

注)ピン全体が穴に入ってしまうまで叩くと、コマも叩いてしまうこととなり、キズがつく場合があります。
コマから若干出ているピンをピン抜き棒とハンマーを使いピン全体が隠れるまで挿入します。ピンはコマ側面表面よりやや奥まで入れます。コマ側面両側のピンの刺さり具合を見てバランスを取ってください。
めでたく完成!

再度コマ足しする時や代替部品として使用するため、抜いたコマや部品は大切に保管します。